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2015年10月09日(金)

那珂市の自然 久慈川 額田を流れる1級河川

久慈川の生物は自然の環境の現状を知る意味において重要だ、悠久の額田を流れる大河久慈川は久慈の流れにゆあみしてとかってあった額田中学校の校歌にあるほど、プールのなかった時代、水遊びをしたのである。
下げ針でナマズをとった。川干しでうなぎや鮒が捕れた。放流により鮭やアユも今でも捕れてはいるが。そんな久慈川は今どうなっているのだろうか。興味深い。

久慈川は、八溝山に源を発し、八溝山地と阿武隈山地の間を南流する。この八溝山周辺及び支川里
川の源流周辺は、県内でも貴重な生物が多く確認される地域である。
八溝山は南の筑波山と並んで動植物の多いことで知られる。標高 700m 付近から山頂にかけて、ブ
ナ、ミズナラの原生林がみられ、国の学術参考保護林に指定されている。また 800m 付近には茨城県
内で八溝山にしか見られないダケカンバや、八溝山が北限とされるツガ、ギンバイソウなどの貴重な
植物が数多く生育している。
昆虫では、
県内では八溝山山頂部でのみ確認されるコエゾゼミや、
ブナ、
ミズナラ帯で見られるアカエゾゼミなどが生息する。爬虫類では、タカチホヘビが確
認されている。
八溝山や里川源流部付近のブナ、ミズナラ帯には、ムモンアカシジミ、ウスイロオナガシジミ、ア
イノミドリシジミ、エゾミドリシジミ、フジミドリシジミなどのシジミチョウ類が生息している。
また男体山一帯は奥久慈自然休養林に指定されており、八溝山と同様にブナ、ミズナラ林があり、
キブシ、マンサクなどが見られるほか、ニッコウキスゲ、ミヤマスカシユリ、イワキボウシなどの草
花が自生している。なお久慈川の名勝袋田の滝の周辺の岩上には、同地を基準産地とするフクロダガ
ヤが各所で見られる。
 支川里川源流部では、トワダカワゲラ、アカエゾゼミが生息し、ミズチドリやモウセンゴケ(食虫
植物)
やミズゴケなどの珍しい湿地性の植物が見られる。
平野部では、
河川敷には水辺に沿ってヨシ、
オギ、の群落が主に分布し、中流部に行くにつれて自然度の高いヤナギ類の群落が見られる。支川山
田川にはキイロヤマトンボの茨城県唯一の生息地があり、また、シラカシの自然林も見ることができ
る。なお、河口の日立市付近はハマギク、コハマギクの南限に近い生育地となっている。
 久慈川には豊富な鳥類が生息しており、水辺ではサギ類、イカルチドリ、カイツブリ、カルガモな
どが見られ、草原ではツグミ、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ、ムクドリ、オオヨシキリなどが
見られる。また河口部ではウミネコをはじめカモメ類が多い。一方、上流の八溝山ではヤマドリ、オ
オルリほか、冬にはイワヒバリ、ハギマシコといった鳥類が生息し、山麓では珍しいオシドリが見ら
れる。那珂市(旧瓜連町)の古徳沼は、オオハクチョウ、コハクチョウの渡来する地として知られ、
数多くのカモ類も渡来する水鳥の楽園となっており、
山間の清流にのみ生息するとされるヤマセミも
古徳沼畔で観察されている。里川最上流にはコノハズクが生息する。
 平野部の河川敷には、
トンボ類、
チョウ類、
バッタ類などの通常よく見られる昆虫が生息しており、
浅川合流点下流では環境省が指定した特定昆虫種であるギンヤンマが確認されている。また、大子町
の久慈川河原には、ヒメシロチョウの生息地がある。なお八溝山には「生きている化石昆虫」として
日本を代表するムカシトンボのほか、ガロアムシ、トワダカワゲラなどが生息している。
 哺乳類としては、山間部を中心にムササビ、リス、イノシシなどが見られ、八溝山や里美村の国有
林内には国の天然記念物に指定されているヤマネが生息している。
そのほか八溝山にはモモンガが生
息する。
 久慈川はアユ釣りのメッカとして知られている。最上流部にはイワナ、ヤマメ(放流)
、カジカな
ども生息し、中流部ではウグイ、オイカワ、カマツカ、アユ、下流部ではコイ、フナ、ウナギなどが
生息している。また、アユ、コイ、フナ、ウナギ、ソウギョ、レンギョ、ワカサギ、イワナ、ヤマメ、
ニジマスなどの放流が行われている。
 なお、両生類としては、八溝山にハコネサンショウウオ、タゴガエルが生息し、カジカガエルは山
 
方町付近の久慈川に生息していることが確認されている【国土交通省引用】