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なか環境市民会議

?私たちは、大気・水・土壌・生物といった自然環境と、まち・ゴミ・エネルギー などといった社会的人工的環境の中で、より豊かな生活を求めて暮らしてきました。

しかし、近代の急速な人間活動の拡大と発展は、大量生産・大量消費・大量廃 棄型の社会経済システムを生み出し、身近な自然の減少や都市・生活型公害など、 様々な環境問題を発生させ、さらには、すべての生物の生存基盤である地球環境 をも脅かすまでになっています。環境問題は、まさに私たちの身の回りで起こっ ている問題なのです。

環境を考えるときに大切なことは、自分のまわりに興味・関心を持ち、環境問 題を自分のこととしてとらえることです。そうすることで、今まで気付かなかっ たことに気付き、見えなかったことが見えてきます。

例えば、那珂市で生活している私たちのまわりには、次のような環境があります。

<自然環境>
○大気(大気汚染、ヒートアイランド現象、地球温暖化、オゾン層の破壊など)
○水(地下水・水資源の減少・汚染、湧水の減少、野川の渇水、雨水活用など)
○土壌(土壌汚染、地盤沈下など)
○生物(緑の減少、身近な生物の減少、生物多様性の減少など)

<社会的・人工的環境>
○まち(景観、交通、日照・電波障害、歴史的・文化的遺産など)
○ゴミ(不法投棄・ポイ捨て、ゴミ削減・処理、リユース・リサイクルなど)
○エネルギー(石油等の資源枯渇・節約、原子力、新エネルギーの活用など)
○公害(水質・大気汚染、騒音・振動、有害化学物質など)
○教育(環境学習、啓蒙活動など)
○政策(環境基本条例、環境基本計画、その他環境に関する行政政策)

私たち「なか環境市民会議」は、このような環境に関して、市民・事業者 ・行政が協力してアイデアを出し合い、実践的な活動を通じて「こころゆたかに 暮らせるまち那珂市」のまちづくりを進めます。

ローカルアジェンダ21

ローカルアジェンダ21
1992年にブラジルのリオデジャネイロで行われた「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」で採択されたアジェンダ21に基づき、地方自治体が策定する行動計画。アジェンダ21は実施主体としての自治体の役割を重視し、自治体の取り組みを進めるためローカルアジェンダ21の策定を求めている。これを受けて環境庁(当時)は、1994年に「ローカルアジェンダ21策定に当たっての考え方」という指針をまとめ、公表した。

ローカルアジェンダ21には、地域社会を循環型で持続可能なものにしていくための行動目標が示されている。とくに住民やNGO/NPO、企業など、地域を構成するさまざまな立場の人が参加することが重要だ。
なかアジェンダ21完成
環境課題の山積する中、いかに現状の環境を維持し、次の世代に負の遺産を残さないようにして行くのかが問われています。
なか環境市民会議では、市民の環境課題への行動計画としての「なかアジェンダ21」を策定し、この実践を進めているところです。
豊かな利便性を求める我々の生活や価値観が、同時に環境に対する加害者にもなっているという認識が問われており、市民一人ひとりが環境問題と向き合うことが求められています。
策定したアジェンダ21の項目の中で、実行できる項目から取り組んでいただきたい。
より良い那珂市の環境を目指して、推進役をつとめて参ります。
なかアジェンダ21[pdf]

ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象

ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象って? ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象とは、都市の気温が郊外よりも高くなる現象のことです。気温の分布図を描くと、高温域が都市を中心に島のような形状に分布する ことから(図1)、このように呼ばれるようになりました。ヒートアイランド現象は「都市がなかったと仮定した場合に観測されると見積もられる気温に比べ、 現実の都市の気温が高い状態」と言うこともできます。

都市化の進展に伴って、ヒートアイランド現象は顕著になりつつあり、夏季は、日中の気温の上昇や熱帯夜の増加によって熱中症等の健康への被害や生活上の不 快さを増大させる要因になっています。また冬季は、植物の開花時期の変化や、感染症を媒介する生物等が越冬可能になるなどの生態系の変化も懸念されていま す。

ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象_2

会員募集中 なか環境市民会議

なか環境市民会議は会員を募集中です。対象は公序良俗を守る方ならどなたでも結構です。
年会費個人 100円
団体正会員 1000円
事業所賛助会員 2000円
申込期間 随時
申込および問い合わせ先 なか環境市民会議事務局 929−298−1111(内線447〜449)

那珂市の自然 久慈川

久慈川の生物は自然の環境の現状を知る意味において重要だ、悠久の額田を流れる大河久慈川は久慈の流れにゆあみしてとかってあった額田中学校の校歌にあるほど、プールのなかった時代、水遊びをしたのである。
下げ針でナマズをとった。川干しでうなぎや鮒が捕れた。放流により鮭やアユも今でも捕れてはいるが。そんな久慈川は今どうなっているのだろうか。興味深い。

久慈川は、八溝山に源を発し、八溝山地と阿武隈山地の間を南流する。この八溝山周辺及び支川里川の源流周辺は、県内でも貴重な生物が多く確認される地域である。
八溝山は南の筑波山と並んで動植物の多いことで知られる。標高 700m 付近から山頂にかけて、ブナ、ミズナラの原生林がみられ、国の学術参考保護林に指定されている。また 800m 付近には茨城県
内で八溝山にしか見られないダケカンバや、八溝山が北限とされるツガ、ギンバイソウなどの貴重な植物が数多く生育している。
昆虫では、県内では八溝山山頂部でのみ確認されるコエゾゼミや、ブナ、ミズナラ帯で見られるアカエゾゼミなどが生息する。爬虫類では、タカチホヘビが確認されている。
八溝山や里川源流部付近のブナ、ミズナラ帯には、ムモンアカシジミ、ウスイロオナガシジミ、アイノミドリシジミ、エゾミドリシジミ、フジミドリシジミなどのシジミチョウ類が生息している。
また男体山一帯は奥久慈自然休養林に指定されており、八溝山と同様にブナ、ミズナラ林があり、キブシ、マンサクなどが見られるほか、ニッコウキスゲ、ミヤマスカシユリ、イワキボウシなどの草花が自生している。なお久慈川の名勝袋田の滝の周辺の岩上には、同地を基準産地とするフクロダガヤが各所で見られる。
支川里川源流部では、トワダカワゲラ、アカエゾゼミが生息し、ミズチドリやモウセンゴケ(食虫植物)やミズゴケなどの珍しい湿地性の植物が見られる。
平野部では、河川敷には水辺に沿ってヨシ、オギ、の群落が主に分布し、中流部に行くにつれて自然度の高いヤナギ類の群落が見られる。支川山田川にはキイロヤマトンボの茨城県唯一の生息地があり、また、シラカシの自然林も見ることができる。なお、河口の日立市付近はハマギク、コハマギクの南限に近い生育地となっている。
久慈川には豊富な鳥類が生息しており、水辺ではサギ類、イカルチドリ、カイツブリ、カルガモなどが見られ、草原ではツグミ、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ、ムクドリ、オオヨシキリなどが見られる。また河口部ではウミネコをはじめカモメ類が多い。一方、上流の八溝山ではヤマドリ、オオルリほか、冬にはイワヒバリ、ハギマシコといった鳥類が生息し、山麓では珍しいオシドリが見られる。那珂市(旧瓜連町)の古徳沼は、オオハクチョウ、コハクチョウの渡来する地として知られ、数多くのカモ類も渡来する水鳥の楽園となっており、山間の清流にのみ生息するとされるヤマセミも古徳沼畔で観察されている。里川最上流にはコノハズクが生息する。
平野部の河川敷には、トンボ類、チョウ類、バッタ類などの通常よく見られる昆虫が生息しており、浅川合流点下流では環境省が指定した特定昆虫種であるギンヤンマが確認されている。また、大子町の久慈川河原には、ヒメシロチョウの生息地がある。なお八溝山には「生きている化石昆虫」として日本を代表するムカシトンボのほか、ガロアムシ、トワダカワゲラなどが生息している。
哺乳類としては、山間部を中心にムササビ、リス、イノシシなどが見られ、八溝山や里美村の国有林内には国の天然記念物に指定されているヤマネが生息している。
そのほか八溝山にはモモンガが生息する。
久慈川はアユ釣りのメッカとして知られている。最上流部にはイワナ、ヤマメ(放流)、カジカなども生息し、中流部ではウグイ、オイカワ、カマツカ、アユ、下流部ではコイ、フナ、ウナギなどが生息している。また、アユ、コイ、フナ、ウナギ、ソウギョ、レンギョ、ワカサギ、イワナ、ヤマメ、ニジマスなどの放流が行われている。
なお、両生類としては、八溝山にハコネサンショウウオ、タゴガエルが生息し、カジカガエルは山方町付近の久慈川に生息していることが確認されている【国土交通省引用】

環境問題を考える

   

   

RCと環境問題

  イアン・ライズリー前RI会長

   地球の持続可能性として環境保護と温暖化防止が極めて重要と訴え、

   世界中のロータリアンに一人一本の植樹を提唱した。

  バリー・ラシン現RI会長も「インスピレーションになろう」という

  テーマとともに環境問題の影響に取り組むことで、持続可能な奉仕活動

  を行い、環境がロータリーの6大重点分野全てに関わっており、環境

  問題を別物と捉える見方からの脱却を進めています。きれいな空気・水

  ・大地は健全な地域社会にとって欠かせません。より良い、より健全な

  未来にも欠かせないものと言っています。

・温暖化に起因すると思われる最近の災害

  今年の夏は梅雨明けも過去最も早く、水不足も予想される状況でしたが、7月

  上旬、西日本で豪雨被害が発生、改めて気候変動の一因を見た感がします。

  1週間で1300mlを越える異常降雨で河川の氾濫・土砂崩れ等の甚大な被害が発生生活が一変するのに驚愕しました。2005年8月29日アメリカ南部に上陸したハリケーン・カトリーナでは家屋の倒壊等で1800人以上の犠牲者が出、ジャズの

町として知られるルイジアナ州ニューオリンズは堤防決壊で市域の8割が水没し、

史上まれにみる災害と言われた。2017年8月、テキサス州ヒューストンを襲ったハリケーン・ハービー ヒューストン近郊で5日間に1318mlの降雨、通常の年間降雨量は1380ml 一年間の降雨量を数日で降ってしまった。水の量は1000 億?ともいわれ、琵琶湖を桝にすると4杯分の水量との事です。記録的降雨の原因は

  同じ場所に長く居座った。25日に上陸後、29日迄テキサス南東部に停滞した。

  メキシコ湾の海水温度が30℃と高く、暖湿な気流が流れ込んだ。通常、ハリケーンは海からの水蒸気をエネルギー源とするが、非常に湿った土壌や洪水になった

地面の水が溜まっていると、それが蒸発した水蒸気で発達、これをブラウン・オーシャン・エフェクトと呼ばれ、これが働いたと思われている。テキサスでは6・7

月に平年の2倍の雨があり、土壌水分量が高くなっていた事も被害を大きくした。

また、近年の急激な人口増加で地盤の悪い場所にも住宅ができ、災害に、より脆弱になっていた。翌、9月にもカテゴリー5のハリケーン・イマルがフロリダに上陸

100年に一度、500年に一度と言われる大洪水が頻発している。

・特定外来生物の増加

  ひ蟻・かみつき亀、オオキンケイギク・あれちうり

  オオキンケイギク:黄色コスモスに似た綺麗な花 5〜7月に咲く。この時駆除

  あれちうり:ウリ科のツル植物 1年生草木  トゲのあるキュウリの意

  花期 8〜9月 花の後白い棘に覆われた実ができる。1株で500前後の実

  駆除:種を附ける前に引き抜く(9月上旬迄)6月中旬、7月下旬〜8月上旬、

  9月上旬の3回の駆除 繁殖力が強く在来種が絶滅しかねない

・失われゆく生物多様性

  生物多様性は個々の絶滅危惧種に関する問題ではなく、これまで生態系からの恵み

  を享受し続けてきた人類はもとより、地球上の生物が将来にわたって生きながらえ  ていけるかという、切迫した問題なのだ。生物多様性を保全するためには、企業・

  行政・市民の枠を超え、グローバルな視点で本質を見つめなおす必要がある。

  今、世界各地でサンゴ礁の白化が進んでいる。サンゴ礁は単に美しいというだけでなく、多大な生態系を支えるかけがいのない資源でもあります。世界の海底の僅か

  0.2%を覆うにすぎないサンゴ礁が、海洋生物の実に25%もの生存を支えていると推定されます。外洋の波を緩衝する天然の防波堤機能もはたしている。

  豪州北東沖のグレート・バリア・リーフ 2016年以降、このサンゴ礁の半分に白化現象がでている。原因:気候変動で海水温が異常に高くなり、栄養を与えてくれる褐虫藻が減り、サンゴが死滅。2016年にはサンゴ礁の3割が、2017年には更に

  2割が被害を受けた。被害を受けたサンゴ礁の回復には、最適条件下でも最低10

  年かかる。2年連続で白化の起きたサンゴ礁は回復しないといわれる。

  また、アフリカでの野生動物の薬殺の増加

  人口の増加に伴い、自然保護区周辺での農地への転換が進み、野生動物と人との

  競合激化。牛や山羊を野生動物に殺された農民の怒り、この為の止まらない報復

  年々、野生動物が生きてゆくのが難しい場所になりつつある。アフリカ・ケニアの

  ライオン 50年前は推定2万頭いたのが、現在は2千頭をきっている。開拓が

  進み、家畜が草を食べることで、野生の草食動物が減り、それを獲物とするライオンやハイエナが家畜を襲うようになった。 

  南米ペルーでの森林破壊

  ペルー政府の発表によると、南米ペルーのアマゾン地域で2001〜2016年までの

  間に200万haの森林が消失 年間12.3万haのペースで森林減少している。

  要因:農業・畜産・違法伐採・鉱物の違法採掘など

  2017年も続いており、14.3万ha(サッカー場 20万面分)の森林がペルーの

  地図から消えた。ペルーは地球上の生物多様性の70%を保持する、世界17ケ国

  からなる「メガ・ダイバース」国家グループの一つ

   オーストラリア・ブラジル・中国・コロンビア・コンゴ・エクアドル・インド・

   インドネシア・マダガスカル・マレーシア・メキシコ・パプアニュギニア・

   ペルー・フィリッピン・南アフリカ・アメリカ・ベネズエラ

  地球上の二酸化炭素吸収の最大の地域 アマゾン川流域のブラジル・ペルーでの

  森林破壊が続くと、取り返しのつかない影響が現れるだろう。また、ペルーでは

  銀の採掘で処理が悪く、イタイイタイ病と同じ症状がでており、公害が顕在化

  している。

?

・迫りくる温暖化の脅威

  国連IPCCの特別報告書草案

  現状のペースで温室効果ガス排出が続くと19世紀後半より世界気温の1.5℃

  上昇するのは2040年頃と予測される。世界の平均気温は10年あたり0.1〜

  1.   3℃のペースで上昇し続ける。1.5℃上昇すると日本を含む中緯度地域で極端に

  暑い日が2倍に増え、高緯度地域では極端に寒い日が3倍になるという。1.5℃

  の達成には世界の排出量を今世紀半ばに実質ゼロにする必要があるとの厳しい

  道筋を描いている。実質ゼロにむけ、エネルギーや産業システムの急速で広範囲な転換が必要と分析。エネルギー分野では30年時点で再生可能エネルギーを20年

  比で6割ふやし、石炭は1/3に減らす必要があるとしている。

  温暖化で流行域拡大が懸念される病気にマラリアとデング熱がある。共に蚊による

  媒介であるものの、東南アジアでの都市化に伴い流行している。日本人旅行者で

  感染した人の帰国で国内の感染リスクが高まる。デング熱は重症化する場合があり

  残念ながらこの病には治療薬がない。

?

  氷河湖決壊の危機

   ネパール サガルマータ国立公園はエベレストなど8000m級の山々が連なる

   山岳地帯だ。ここで今、洪水が問題となっている。この国立公園には数多くの

   氷河があり、温暖化で氷河が減少。ユネスコのレポートによると1970年代

   以降、ヒマラヤ地域の平均気温が1℃上がっているという。この気温上昇で

   過去10年でヒマラヤ山脈と天山山脈の氷河の68%が後退しているという。

   氷河の末端部には、溶けた氷河が形成した「氷河湖」が出来、気温上昇で流れ

   こむ水量が増え、氷河湖が急速に拡大している。地震などで氷河湖の末端が

決壊すると、衝撃で大きな波が発生、突然洪水を引き起こし多大な被害を与える   

   ことがある。1985年の氷河湖決壊では水力発電所や橋が破壊され、おおくの人 命が失われた。氷河湖決壊対策が問われている。 

・日本の気候変動

   日本列島はここ数年、これまでに無い激しい豪雨に見舞われ、甚大な被害がでている。2014年8月20日未明、3時間で150ml以上という未曽有の短時間豪雨

   が広島市を襲った。山際の地域で土石流が発生、多くの犠牲者が出た。そして

   今年の西日本豪雨もしかり。世界で頻発する極端な気象現象。その原因は温暖化

   による海水温の上昇によるとの説が有力です。温室効果ガスの排出が原因で増えたエネルギー量の90%以上が海に蓄積されているという。海にたまった熱は

   北極の氷を解かしたり、世界の海で海水の温度上昇をひきおこしたりする。

   世界の海洋の水深3000mから海面までの平均水温は、この50年間で約0.04℃

   上昇したとみられる。僅かな変化に見えるが、海洋の熱容量は大気の1000倍も

   あるので、蓄えられた熱は膨大だ。もし。地球に海が無かったら、温暖化に

   よって地上の気温は40℃も上昇していたでしょう。広大な海が地球上の生命

   を守ってくれているのです。上昇し続ける海洋の温度。それは着実に地球の

   気候に変化をもたらし始めている。エルニーニョに代表される海洋の大規模変動

   だ。今後、温暖化が進むにつれ、エルニーニョのように世界各地に異常気象を

   もたらす海洋の変動現象が増えると予想される。日本ではエルニーニョが発生

   した年の夏は冷夏、冬は暖冬になりやすいと言われている。エルニーニョほど

   顕著ではなくても、世界のさまざまな海域で変動がおきている。それが温暖化

   により、海水温が上昇するにつれ、変動の幅が大きくなり、はっきりと目に見える形で異常気象をもたらすようになった。今世紀後半には、最大風速が毎秒70

   mを超えるスーパー台風が日本にもくると予想されている。温暖化により海水温

   が上昇すると、台風は充分な熱エネルギーを海から吸上げ、強度を維持したまま

   日本付近まで到達、想像を絶する台風が上陸する可能性があることを知っておき

   たい。  

   温暖化の影響で日本沿岸のサンゴの生息域が北上している。熱帯でのサンゴが

   海水温上昇で白化現象をおこし、絶滅が危惧されているが、中緯度の温帯域では

   生息域が北上し続けている。サンゴは海の生態系の基礎をつくる生物ゆえ、その

   生息域の変化とともに、周辺の海の生態系も大きく変化してゆくと考えられる。

   今後、日本近海の水温が更に上昇すると大気中の二酸化炭素濃度が上がり、海水

   に溶け込む量が増え、海洋が酸性化する。これがサンゴに深刻な影響を及ぼす。

  廃プラスッチックが日本各地で溢れる

   年間150万トンの廃プラスッチックを中国へ輸出していたが中国の輸入規制で

   タイやベトナムへ代替輸出をしているが、中国へ輸出していた量には及ばない上、

   タイでも近い将来、輸入禁止の方向が表明されている。焼却でもプラスッチックは燃焼時、高温となり焼却炉を傷め、また二酸化炭素が排出され地球温暖化対策

   にも影響。日本では廃プラの約7割を焼却しているが、これ以上は難しい。

   プラスッチックごみによる海洋汚染問題が深刻化している。海で漂流する間に

   波や紫外線により細かくなったマイクロプラスチックが生態系に悪影響を及ぼしている。使い捨てプラスッチックを使用している企業にも厳しい目が向けられ

   ている。スターバックスやマクドナルドでもプラスッチックストローを紙製に

   切り替えてきている。   

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・なかアジェンダ21

   環境問題にたいする市民一人一人の行動指針がアジェンダ21です。

   市民による手づくりの行動計画 高い視点からの行動計画がしめされていますが、think global ,act local? 想いは大きく、行いは出来るものからをモットーに

   活動しています。

   ゴミの不法投棄対策 不法投棄をしない。見つけたら拾う。子どもへの啓発

   自然環境保全 動植物の生態調査、身近な自然の保全、耕作放棄地対策等

   ゴミ減量化・再資源化 家庭ゴミの水分除去、コンポストでの有機肥料化

   CO2削減 近距離は徒歩・自転車、低燃費車へ、エコドライブ

   太陽光・風力・波力等の再生可能エネルギーの積極的活用

   

   水や緑などの環境資源は有限であり、住民全体で保全に努め、地球環境問題は

   自らの問題でもあることを認識して、環境負荷軽減に努める事が問われている。

   我々の日常生活や事業活動そのものが、環境に負荷をかけているのだから。

   時間があったら、この「なかアジェンダ21」を読んでみてください。

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RCと環境問題

  イアン・ライズリー前RI会長

   地球の持続可能性として環境保護と温暖化防止が極めて重要と訴え、

   世界中のロータリアンに一人一本の植樹を提唱した。

  バリー・ラシン現RI会長も「インスピレーションになろう」という

  テーマとともに環境問題の影響に取り組むことで、持続可能な奉仕活動

  を行い、環境がロータリーの6大重点分野全てに関わっており、環境

  問題を別物と捉える見方からの脱却を進めています。きれいな空気・水

  ・大地は健全な地域社会にとって欠かせません。より良い、より健全な

  未来にも欠かせないものと言っています。

・温暖化に起因すると思われる最近の災害

  今年の夏は梅雨明けも過去最も早く、水不足も予想される状況でしたが、7月

  上旬、西日本で豪雨被害が発生、改めて気候変動の一因を見た感がします。

  1週間で1300mlを越える異常降雨で河川の氾濫・土砂崩れ等の甚大な被害が発生生活が一変するのに驚愕しました。2005年8月29日アメリカ南部に上陸したハリケーン・カトリーナでは家屋の倒壊等で1800人以上の犠牲者が出、ジャズの

町として知られるルイジアナ州ニューオリンズは堤防決壊で市域の8割が水没し、

史上まれにみる災害と言われた。2017年8月、テキサス州ヒューストンを襲ったハリケーン・ハービー ヒューストン近郊で5日間に1318mlの降雨、通常の年間降雨量は1380ml 一年間の降雨量を数日で降ってしまった。水の量は1000 億?ともいわれ、琵琶湖を桝にすると4杯分の水量との事です。記録的降雨の原因は

  同じ場所に長く居座った。25日に上陸後、29日迄テキサス南東部に停滞した。

  メキシコ湾の海水温度が30℃と高く、暖湿な気流が流れ込んだ。通常、ハリケーンは海からの水蒸気をエネルギー源とするが、非常に湿った土壌や洪水になった

地面の水が溜まっていると、それが蒸発した水蒸気で発達、これをブラウン・オーシャン・エフェクトと呼ばれ、これが働いたと思われている。テキサスでは6・7

月に平年の2倍の雨があり、土壌水分量が高くなっていた事も被害を大きくした。

また、近年の急激な人口増加で地盤の悪い場所にも住宅ができ、災害に、より脆弱になっていた。翌、9月にもカテゴリー5のハリケーン・イマルがフロリダに上陸

100年に一度、500年に一度と言われる大洪水が頻発している。

・特定外来生物の増加

  ひ蟻・かみつき亀、オオキンケイギク・あれちうり

  オオキンケイギク:黄色コスモスに似た綺麗な花 5〜7月に咲く。この時駆除

  あれちうり:ウリ科のツル植物 1年生草木  トゲのあるキュウリの意

  花期 8〜9月 花の後白い棘に覆われた実ができる。1株で500前後の実

  駆除:種を附ける前に引き抜く(9月上旬迄)6月中旬、7月下旬〜8月上旬、

  9月上旬の3回の駆除 繁殖力が強く在来種が絶滅しかねない

・失われゆく生物多様性

  生物多様性は個々の絶滅危惧種に関する問題ではなく、これまで生態系からの恵み

  を享受し続けてきた人類はもとより、地球上の生物が将来にわたって生きながらえ  ていけるかという、切迫した問題なのだ。生物多様性を保全するためには、企業・

  行政・市民の枠を超え、グローバルな視点で本質を見つめなおす必要がある。

  今、世界各地でサンゴ礁の白化が進んでいる。サンゴ礁は単に美しいというだけでなく、多大な生態系を支えるかけがいのない資源でもあります。世界の海底の僅か

  0.2%を覆うにすぎないサンゴ礁が、海洋生物の実に25%もの生存を支えていると推定されます。外洋の波を緩衝する天然の防波堤機能もはたしている。

  豪州北東沖のグレート・バリア・リーフ 2016年以降、このサンゴ礁の半分に白化現象がでている。原因:気候変動で海水温が異常に高くなり、栄養を与えてくれる褐虫藻が減り、サンゴが死滅。2016年にはサンゴ礁の3割が、2017年には更に

  2割が被害を受けた。被害を受けたサンゴ礁の回復には、最適条件下でも最低10

  年かかる。2年連続で白化の起きたサンゴ礁は回復しないといわれる。

  また、アフリカでの野生動物の薬殺の増加

  人口の増加に伴い、自然保護区周辺での農地への転換が進み、野生動物と人との

  競合激化。牛や山羊を野生動物に殺された農民の怒り、この為の止まらない報復

  年々、野生動物が生きてゆくのが難しい場所になりつつある。アフリカ・ケニアの

  ライオン 50年前は推定2万頭いたのが、現在は2千頭をきっている。開拓が

  進み、家畜が草を食べることで、野生の草食動物が減り、それを獲物とするライオンやハイエナが家畜を襲うようになった。 

  南米ペルーでの森林破壊

  ペルー政府の発表によると、南米ペルーのアマゾン地域で2001〜2016年までの

  間に200万haの森林が消失 年間12.3万haのペースで森林減少している。

  要因:農業・畜産・違法伐採・鉱物の違法採掘など

  2017年も続いており、14.3万ha(サッカー場 20万面分)の森林がペルーの

  地図から消えた。ペルーは地球上の生物多様性の70%を保持する、世界17ケ国

  からなる「メガ・ダイバース」国家グループの一つ

   オーストラリア・ブラジル・中国・コロンビア・コンゴ・エクアドル・インド・

   インドネシア・マダガスカル・マレーシア・メキシコ・パプアニュギニア・

   ペルー・フィリッピン・南アフリカ・アメリカ・ベネズエラ

  地球上の二酸化炭素吸収の最大の地域 アマゾン川流域のブラジル・ペルーでの

  森林破壊が続くと、取り返しのつかない影響が現れるだろう。また、ペルーでは

  銀の採掘で処理が悪く、イタイイタイ病と同じ症状がでており、公害が顕在化

  している。

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・迫りくる温暖化の脅威

  国連IPCCの特別報告書草案

  現状のペースで温室効果ガス排出が続くと19世紀後半より世界気温の1.5℃

  上昇するのは2040年頃と予測される。世界の平均気温は10年あたり0.1〜

  1.   3℃のペースで上昇し続ける。1.5℃上昇すると日本を含む中緯度地域で極端に

  暑い日が2倍に増え、高緯度地域では極端に寒い日が3倍になるという。1.5℃

  の達成には世界の排出量を今世紀半ばに実質ゼロにする必要があるとの厳しい

  道筋を描いている。実質ゼロにむけ、エネルギーや産業システムの急速で広範囲な転換が必要と分析。エネルギー分野では30年時点で再生可能エネルギーを20年

  比で6割ふやし、石炭は1/3に減らす必要があるとしている。

  温暖化で流行域拡大が懸念される病気にマラリアとデング熱がある。共に蚊による

  媒介であるものの、東南アジアでの都市化に伴い流行している。日本人旅行者で

  感染した人の帰国で国内の感染リスクが高まる。デング熱は重症化する場合があり

  残念ながらこの病には治療薬がない。

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  氷河湖決壊の危機

   ネパール サガルマータ国立公園はエベレストなど8000m級の山々が連なる

   山岳地帯だ。ここで今、洪水が問題となっている。この国立公園には数多くの

   氷河があり、温暖化で氷河が減少。ユネスコのレポートによると1970年代

   以降、ヒマラヤ地域の平均気温が1℃上がっているという。この気温上昇で

   過去10年でヒマラヤ山脈と天山山脈の氷河の68%が後退しているという。

   氷河の末端部には、溶けた氷河が形成した「氷河湖」が出来、気温上昇で流れ

   こむ水量が増え、氷河湖が急速に拡大している。地震などで氷河湖の末端が

決壊すると、衝撃で大きな波が発生、突然洪水を引き起こし多大な被害を与える   

   ことがある。1985年の氷河湖決壊では水力発電所や橋が破壊され、おおくの人 命が失われた。氷河湖決壊対策が問われている。 

・日本の気候変動

   日本列島はここ数年、これまでに無い激しい豪雨に見舞われ、甚大な被害がでている。2014年8月20日未明、3時間で150ml以上という未曽有の短時間豪雨

   が広島市を襲った。山際の地域で土石流が発生、多くの犠牲者が出た。そして

   今年の西日本豪雨もしかり。世界で頻発する極端な気象現象。その原因は温暖化

   による海水温の上昇によるとの説が有力です。温室効果ガスの排出が原因で増えたエネルギー量の90%以上が海に蓄積されているという。海にたまった熱は

   北極の氷を解かしたり、世界の海で海水の温度上昇をひきおこしたりする。

   世界の海洋の水深3000mから海面までの平均水温は、この50年間で約0.04℃

   上昇したとみられる。僅かな変化に見えるが、海洋の熱容量は大気の1000倍も

   あるので、蓄えられた熱は膨大だ。もし。地球に海が無かったら、温暖化に

   よって地上の気温は40℃も上昇していたでしょう。広大な海が地球上の生命

   を守ってくれているのです。上昇し続ける海洋の温度。それは着実に地球の

   気候に変化をもたらし始めている。エルニーニョに代表される海洋の大規模変動

   だ。今後、温暖化が進むにつれ、エルニーニョのように世界各地に異常気象を

   もたらす海洋の変動現象が増えると予想される。日本ではエルニーニョが発生

   した年の夏は冷夏、冬は暖冬になりやすいと言われている。エルニーニョほど

   顕著ではなくても、世界のさまざまな海域で変動がおきている。それが温暖化

   により、海水温が上昇するにつれ、変動の幅が大きくなり、はっきりと目に見える形で異常気象をもたらすようになった。今世紀後半には、最大風速が毎秒70

   mを超えるスーパー台風が日本にもくると予想されている。温暖化により海水温

   が上昇すると、台風は充分な熱エネルギーを海から吸上げ、強度を維持したまま

   日本付近まで到達、想像を絶する台風が上陸する可能性があることを知っておき

   たい。  

   温暖化の影響で日本沿岸のサンゴの生息域が北上している。熱帯でのサンゴが

   海水温上昇で白化現象をおこし、絶滅が危惧されているが、中緯度の温帯域では

   生息域が北上し続けている。サンゴは海の生態系の基礎をつくる生物ゆえ、その

   生息域の変化とともに、周辺の海の生態系も大きく変化してゆくと考えられる。

   今後、日本近海の水温が更に上昇すると大気中の二酸化炭素濃度が上がり、海水

   に溶け込む量が増え、海洋が酸性化する。これがサンゴに深刻な影響を及ぼす。

  廃プラスッチックが日本各地で溢れる

   年間150万トンの廃プラスッチックを中国へ輸出していたが中国の輸入規制で

   タイやベトナムへ代替輸出をしているが、中国へ輸出していた量には及ばない上、

   タイでも近い将来、輸入禁止の方向が表明されている。焼却でもプラスッチックは燃焼時、高温となり焼却炉を傷め、また二酸化炭素が排出され地球温暖化対策

   にも影響。日本では廃プラの約7割を焼却しているが、これ以上は難しい。

   プラスッチックごみによる海洋汚染問題が深刻化している。海で漂流する間に

   波や紫外線により細かくなったマイクロプラスチックが生態系に悪影響を及ぼしている。使い捨てプラスッチックを使用している企業にも厳しい目が向けられ

   ている。スターバックスやマクドナルドでもプラスッチックストローを紙製に

   切り替えてきている。   

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・なかアジェンダ21

   環境問題にたいする市民一人一人の行動指針がアジェンダ21です。

   市民による手づくりの行動計画 高い視点からの行動計画がしめされていますが、think global ,act local? 想いは大きく、行いは出来るものからをモットーに

   活動しています。

   ゴミの不法投棄対策 不法投棄をしない。見つけたら拾う。子どもへの啓発

   自然環境保全 動植物の生態調査、身近な自然の保全、耕作放棄地対策等

   ゴミ減量化・再資源化 家庭ゴミの水分除去、コンポストでの有機肥料化

   CO2削減 近距離は徒歩・自転車、低燃費車へ、エコドライブ

   太陽光・風力・波力等の再生可能エネルギーの積極的活用

   

   水や緑などの環境資源は有限であり、住民全体で保全に努め、地球環境問題は

   自らの問題でもあることを認識して、環境負荷軽減に努める事が問われている。

   我々の日常生活や事業活動そのものが、環境に負荷をかけているのだから。

   時間があったら、この「なかアジェンダ21」を読んでみてください。

・RCと環境問題
  イアン・ライズリー前RI会長
   地球の持続可能性として環境保護と温暖化防止が極めて重要と訴え、
   世界中のロータリアンに一人一本の植樹を提唱した。
  バリー・ラシン現RI会長も「インスピレーションになろう」という
  テーマとともに環境問題の影響に取り組むことで、持続可能な奉仕活動
  を行い、環境がロータリーの6大重点分野全てに関わっており、環境
  問題を別物と捉える見方からの脱却を進めています。きれいな空気・水
  ・大地は健全な地域社会にとって欠かせません。より良い、より健全な
  未来にも欠かせないものと言っています。
・温暖化に起因すると思われる最近の災害
  今年の夏は梅雨明けも過去最も早く、水不足も予想される状況でしたが、7月
  上旬、西日本で豪雨被害が発生、改めて気候変動の一因を見た感がします。
  1週間で1300mlを越える異常降雨で河川の氾濫・土砂崩れ等の甚大な被害が発生生活が一変するのに驚愕しました。2005年8月29日アメリカ南部に上陸したハリケーン・カトリーナでは家屋の倒壊等で1800人以上の犠牲者が出、ジャズの
町として知られるルイジアナ州ニューオリンズは堤防決壊で市域の8割が水没し、
史上まれにみる災害と言われた。2017年8月、テキサス州ヒューストンを襲ったハリケーン・ハービー ヒューストン近郊で5日間に1318mlの降雨、通常の年間降雨量は1380ml 一年間の降雨量を数日で降ってしまった。水の量は1000 億?ともいわれ、琵琶湖を桝にすると4杯分の水量との事です。記録的降雨の原因は
  同じ場所に長く居座った。25日に上陸後、29日迄テキサス南東部に停滞した。
  メキシコ湾の海水温度が30℃と高く、暖湿な気流が流れ込んだ。通常、ハリケーンは海からの水蒸気をエネルギー源とするが、非常に湿った土壌や洪水になった
地面の水が溜まっていると、それが蒸発した水蒸気で発達、これをブラウン・オーシャン・エフェクトと呼ばれ、これが働いたと思われている。テキサスでは6・7
月に平年の2倍の雨があり、土壌水分量が高くなっていた事も被害を大きくした。
また、近年の急激な人口増加で地盤の悪い場所にも住宅ができ、災害に、より脆弱になっていた。翌、9月にもカテゴリー5のハリケーン・イマルがフロリダに上陸
100年に一度、500年に一度と言われる大洪水が頻発している。
・特定外来生物の増加
  ひ蟻・かみつき亀、オオキンケイギク・あれちうり
  オオキンケイギク:黄色コスモスに似た綺麗な花 5〜7月に咲く。この時駆除
  あれちうり:ウリ科のツル植物 1年生草木  トゲのあるキュウリの意
  花期 8〜9月 花の後白い棘に覆われた実ができる。1株で500前後の実
  駆除:種を附ける前に引き抜く(9月上旬迄)6月中旬、7月下旬〜8月上旬、
  9月上旬の3回の駆除 繁殖力が強く在来種が絶滅しかねない
・失われゆく生物多様性
  生物多様性は個々の絶滅危惧種に関する問題ではなく、これまで生態系からの恵み
  を享受し続けてきた人類はもとより、地球上の生物が将来にわたって生きながらえ  ていけるかという、切迫した問題なのだ。生物多様性を保全するためには、企業・
  行政・市民の枠を超え、グローバルな視点で本質を見つめなおす必要がある。
  今、世界各地でサンゴ礁の白化が進んでいる。サンゴ礁は単に美しいというだけでなく、多大な生態系を支えるかけがいのない資源でもあります。世界の海底の僅か
  0.2%を覆うにすぎないサンゴ礁が、海洋生物の実に25%もの生存を支えていると推定されます。外洋の波を緩衝する天然の防波堤機能もはたしている。
  豪州北東沖のグレート・バリア・リーフ 2016年以降、このサンゴ礁の半分に白化現象がでている。原因:気候変動で海水温が異常に高くなり、栄養を与えてくれる褐虫藻が減り、サンゴが死滅。2016年にはサンゴ礁の3割が、2017年には更に
  2割が被害を受けた。被害を受けたサンゴ礁の回復には、最適条件下でも最低10
  年かかる。2年連続で白化の起きたサンゴ礁は回復しないといわれる。
  また、アフリカでの野生動物の薬殺の増加
  人口の増加に伴い、自然保護区周辺での農地への転換が進み、野生動物と人との
  競合激化。牛や山羊を野生動物に殺された農民の怒り、この為の止まらない報復
  年々、野生動物が生きてゆくのが難しい場所になりつつある。アフリカ・ケニアの
  ライオン 50年前は推定2万頭いたのが、現在は2千頭をきっている。開拓が
  進み、家畜が草を食べることで、野生の草食動物が減り、それを獲物とするライオンやハイエナが家畜を襲うようになった。 
  南米ペルーでの森林破壊
  ペルー政府の発表によると、南米ペルーのアマゾン地域で2001〜2016年までの
  間に200万haの森林が消失 年間12.3万haのペースで森林減少している。
  要因:農業・畜産・違法伐採・鉱物の違法採掘など
  2017年も続いており、14.3万ha(サッカー場 20万面分)の森林がペルーの
  地図から消えた。ペルーは地球上の生物多様性の70%を保持する、世界17ケ国
  からなる

「メガ・ダイバース」国家グループの一つ
   オーストラリア・ブラジル・中国・コロンビア・コンゴ・エクアドル・インド・
   インドネシア・マダガスカル・マレーシア・メキシコ・パプアニュギニア・
   ペルー・フィリッピン・南アフリカ・アメリカ・ベネズエラ
  地球上の二酸化炭素吸収の最大の地域 アマゾン川流域のブラジル・ペルーでの
  森林破壊が続くと、取り返しのつかない影響が現れるだろう。また、ペルーでは
  銀の採掘で処理が悪く、イタイイタイ病と同じ症状がでており、公害が顕在化
  している。
・迫りくる温暖化の脅威
  国連IPCCの特別報告書草案
  現状のペースで温室効果ガス排出が続くと19世紀後半より世界気温の1.5℃
  上昇するのは2040年頃と予測される。世界の平均気温は10年あたり0.1〜
  0.3℃のペースで上昇し続ける。1.5℃上昇すると日本を含む中緯度地域で極端に
  暑い日が2倍に増え、高緯度地域では極端に寒い日が3倍になるという。1.5℃
  の達成には世界の排出量を今世紀半ばに実質ゼロにする必要があるとの厳しい
  道筋を描いている。実質ゼロにむけ、エネルギーや産業システムの急速で広範囲な転換が必要と分析。エネルギー分野では30年時点で再生可能エネルギーを20年
  比で6割ふやし、石炭は1/3に減らす必要があるとしている。
  温暖化で流行域拡大が懸念される病気にマラリアとデング熱がある。共に蚊による
  媒介であるものの、東南アジアでの都市化に伴い流行している。日本人旅行者で
  感染した人の帰国で国内の感染リスクが高まる。デング熱は重症化する場合があり
  残念ながらこの病には治療薬がない。
  氷河湖決壊の危機
   ネパール サガルマータ国立公園はエベレストなど8000m級の山々が連なる
   山岳地帯だ。ここで今、洪水が問題となっている。この国立公園には数多くの
   氷河があり、温暖化で氷河が減少。ユネスコのレポートによると1970年代
   以降、ヒマラヤ地域の平均気温が1℃上がっているという。この気温上昇で
   過去10年でヒマラヤ山脈と天山山脈の氷河の68%が後退しているという。
   氷河の末端部には、溶けた氷河が形成した「氷河湖」が出来、気温上昇で流れ
   こむ水量が増え、氷河湖が急速に拡大している。地震などで氷河湖の末端が
決壊すると、衝撃で大きな波が発生、突然洪水を引き起こし多大な被害を与える   
   ことがある。1985年の氷河湖決壊では水力発電所や橋が破壊され、おおくの人 命が失われた。氷河湖決壊対策が問われている。 
・日本の気候変動
   日本列島はここ数年、これまでに無い激しい豪雨に見舞われ、甚大な被害がでている。2014年8月20日未明、3時間で150ml以上という未曽有の短時間豪雨
   が広島市を襲った。山際の地域で土石流が発生、多くの犠牲者が出た。そして
   今年の西日本豪雨もしかり。世界で頻発する極端な気象現象。その原因は温暖化
   による海水温の上昇によるとの説が有力です。温室効果ガスの排出が原因で増えたエネルギー量の90%以上が海に蓄積されているという。海にたまった熱は
   北極の氷を解かしたり、世界の海で海水の温度上昇をひきおこしたりする。
   世界の海洋の水深3000mから海面までの平均水温は、この50年間で約0.04℃
   上昇したとみられる。僅かな変化に見えるが、海洋の熱容量は大気の1000倍も
   あるので、蓄えられた熱は膨大だ。もし。地球に海が無かったら、温暖化に
   よって地上の気温は40℃も上昇していたでしょう。広大な海が地球上の生命
   を守ってくれているのです。上昇し続ける海洋の温度。それは着実に地球の
   気候に変化をもたらし始めている。エルニーニョに代表される海洋の大規模変動
   だ。今後、温暖化が進むにつれ、エルニーニョのように世界各地に異常気象を
   もたらす海洋の変動現象が増えると予想される。日本ではエルニーニョが発生
   した年の夏は冷夏、冬は暖冬になりやすいと言われている。エルニーニョほど
   顕著ではなくても、世界のさまざまな海域で変動がおきている。それが温暖化
   により、海水温が上昇するにつれ、変動の幅が大きくなり、はっきりと目に見える形で異常気象をもたらすようになった。今世紀後半には、最大風速が毎秒70
   mを超えるスーパー台風が日本にもくると予想されている。温暖化により海水温
   が上昇すると、台風は充分な熱エネルギーを海から吸上げ、強度を維持したまま
   日本付近まで到達、想像を絶する台風が上陸する可能性があることを知っておき
   たい。  
   温暖化の影響で日本沿岸のサンゴの生息域が北上している。熱帯でのサンゴが
   海水温上昇で白化現象をおこし、絶滅が危惧されているが、中緯度の温帯域では
   生息域が北上し続けている。サンゴは海の生態系の基礎をつくる生物ゆえ、その
   生息域の変化とともに、周辺の海の生態系も大きく変化してゆくと考えられる。
   今後、日本近海の水温が更に上昇すると大気中の二酸化炭素濃度が上がり、海水
   に溶け込む量が増え、海洋が酸性化する。これがサンゴに深刻な影響を及ぼす。
  廃プラスッチックが日本各地で溢れる
   年間150万トンの廃プラスッチックを中国へ輸出していたが中国の輸入規制で
   タイやベトナムへ代替輸出をしているが、中国へ輸出していた量には及ばない上、
   タイでも近い将来、輸入禁止の方向が表明されている。焼却でもプラスッチックは燃焼時、高温となり焼却炉を傷め、また二酸化炭素が排出され地球温暖化対策
   にも影響。日本では廃プラの約7割を焼却しているが、これ以上は難しい。
   プラスッチックごみによる海洋汚染問題が深刻化している。海で漂流する間に
   波や紫外線により細かくなったマイクロプラスチックが生態系に悪影響を及ぼしている。使い捨てプラスッチックを使用している企業にも厳しい目が向けられ
   ている。スターバックスやマクドナルドでもプラスッチックストローを紙製に
   切り替えてきている。   

・なかアジェンダ21
   環境問題にたいする市民一人一人の行動指針がアジェンダ21です。
   市民による手づくりの行動計画 高い視点からの行動計画がしめされていますが、think global ,act local? 想いは大きく、行いは出来るものからをモットーに
   活動しています。
   ゴミの不法投棄対策 不法投棄をしない。見つけたら拾う。子どもへの啓発
   自然環境保全 動植物の生態調査、身近な自然の保全、耕作放棄地対策等
   ゴミ減量化・再資源化 家庭ゴミの水分除去、コンポストでの有機肥料化
   CO2削減 近距離は徒歩・自転車、低燃費車へ、エコドライブ
   太陽光・風力・波力等の再生可能エネルギーの積極的活用
   
   水や緑などの環境資源は有限であり、住民全体で保全に努め、地球環境問題は
   自らの問題でもあることを認識して、環境負荷軽減に努める事が問われている。
   我々の日常生活や事業活動そのものが、環境に負荷をかけているのだから。
   時間があったら、この「なかアジェンダ21」を読んでみてください。

  

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